夏の到来をつげる言葉といえば「冷やし中華はじめました」
この冷やし中華の元祖と呼ばれるお店が仙台市の中国料理龍亭です。
昭和初期から続く人気メニューの冷やし中華を食べに行ってみてはいかがでしょうか。
まとめ
冷やし中華元祖は当ブログ調べでは 仙台市の「龍亭」ではなく、東京の揚子江菜館(ようすこうさいかん)ということになりました。
龍亭は昭和12年に涼拌麺提供スタート
揚子江菜館は昭和8年に冷やし中華(五色涼拌麺)提供スタート)
決着をつけなければならない「元祖冷やし中華」論争。勝手に決着をつけました。
仙台「龍亭」の代名詞ともなっている元祖冷やし中華。実はもう一店元祖冷やし中華をうたっているお店があるのはご存知でしょうか?
それが、東京にある揚子江菜館
揚子江菜館も冷やし中華の元祖としてメニュー化されています。
結論を最初にお伝えしておくと、
- 揚子江菜館:昭和8年に冷やし中華(五色涼拌麺)提供スタート
- 龍亭 :昭和12年に涼拌麺提供スタート
ということで、揚子江菜館の主張が正しいとするならば、日本で冷やし中華の原形を最初に提供したのは、揚子江菜館ということになります。
東京の神田神保町の揚子江菜館で第二次世界大戦後または1933年(昭和8年)に創作されたとされている。
2代目オーナーの周子儀が、上海で食べられていたもやしと細切りの肉を冷した麺に乗せて食べる涼拌麺とざるそばから着想を得たとされる。
出典:Wikipedia
出典:龍亭店内資料
冷やし中華だけではなく、多くのメニューで元祖の店が乱立する理由の一つとしては、実際に各お店がオリジナルで考えて出しているというケースがあります。
今回も日本の東京、仙台と二つの離れた都市にて、そして少しの微差にて誕生しているのは非常に面白いです。
ただ、どちらが先か?と小さな点で結論付ければ、冷やし中華を提供し始めたのは揚子江菜館だと思われます。
ただし、これは現時点での話。揚子江菜館側の提供時期が他の文献などが出てきて、昭和12年以降で確定すれば入れ替わります。
元祖ではないかもしれないけど、味は龍亭が上だったと私は思います。
もしかしたら、元祖ではないかもしれない龍亭の冷やし中華ですが、私の個人的意見では、揚子江菜館の冷やし中華より龍亭のほうがおいしかったです。
なので、食べに行ったこと自体は大満足です。
元祖をうたうお店では、その特殊性ゆえに生まれたままの味を崩さないことに心血を注いでいたり、だまっていてもお客がくるので企業努力せずに味が変わっていないケースが多くあります。
それゆえ、元祖の店に行くと「そうでもなかったね」となることが多いのです。
しかし、この龍亭の冷やし中華は現代の現代の他のお店と比較してもうまい。むしろすごくうまい。食べに行ってとても良かったです。
龍亭の冷やし中華は醤油だれと胡麻だれの二つの味が用意されています。
私はどちらも食べましたが、味が濃い食べ物が好きな私は「胡麻だれ」を強烈にプッシュします。
胡麻だれはくどくなく、変な甘さもなく、ゴマの風味が強いタレでした。ここに麺を絡めてズバズバっと食べると、思わず顔がにんまり。おいしかったです。
醤油だれは更にあっさりしていて、こちらもくどさが無くおいしかったです。でもやはり胡麻だれ推し。
画像をみて具が無い!と憤慨した方は落ち着いてください。具は別皿で提供され自分で盛り付けるスタイルです。
このまま食べても良いみたいですが、私は冷やし中華に全てのせ食べました。のせた後は我慢できなくてすぐに食べてしまったので画像はありません。
仙台の龍亭。もしかしたら冷やし中華の元祖ではないかもしれませんが、昭和12年登場と思えないおいしい冷やし中華を食べることができるお店です。
仙台観光の際に食べてみてはいかがでしょうか。