あっさりラーメンの代表格といえば喜多方ラーメンを想像する人も多いのではないでしょうか?平打ちの縮れ麺にくどくないスープを組み合わせた喜多方ラーメンは、たまーーに食べたくなるラーメンの一つです。
この喜多方ラーメンが生まれたお店として有名なのが中華料理源来軒。元祖・発祥グルメを制覇するためには避けては通れない有名店となります。
まとめ
元祖:源来軒 初代店主 藩欽星(ばんきんせい)氏
発祥:源来軒
中国から渡ってきた藩欽星(ばんきんせい)氏が手打ちにて縮れ麺をだしたことから、今でも喜多方ラーメンは縮れ麺。
大正時代に生まれた喜多方ラーメン。始まりは屋台からのスタートだった。
喜多方市の源来軒を訪れると、喜多方ラーメン発祥に対してのさまざまな情報を集めることが出来ました。
元祖喜多方ラーメン
大正のおわり頃中国大陸から蔵の町喜多方に若くして渡り住んだ当店主は手打ち麺で屋台を引きながらラーメン造りを広め現在に至る。喜多方地方の気候風土に合った味づくり、手打ち麺の店主の頑固までなラーメン造りに対する姿勢は今も昔も変わらず当店は喜多方ラーメン発生の店として謂われている是非一度ご賞味ください。
上記の情報以外にもあった情報ををまとめてみると
- 初代店主藩欽星(ばんきんせい)氏が中国から渡ってきて喜多方に住む。
- 頼りにしていた叔父がいなかったため、支那そばの屋台を始める。
- 大正13年にお店を構える。
- 源来軒が平打ちの縮れ麺だったことから、多くの店が模して喜多方ラーメンの形が出来上がる。
- 昭和50年代以降に喜多方ラーメンという名称で有名になる。
- 元祖の店として有名となり現在に至る。
といったものです。元祖・発祥のみせが不明なことが多い中、否定する人もいない源来軒は明確な元祖の店として認定されているようです。
一番驚いたのは初代は王貞治さんの親父さんと一緒に海を渡って来たという事実。
元祖情報を読み進める中で、一番驚いたのは喜多方ラーメンとは全然関係ないのですが、源来軒の初代である藩欽星(ばんきんせい)氏が中国大陸から日本に来た際に、友人と二人できたようなのですが、その友人が何と野球の王貞治さんのお父さんだという情報。
喜多方ラーメンの元祖である「源来軒」。初代藩欽星(ばんきんせい)氏が支那そばの屋台を経て始めたのは大正13年のことだった。藩氏は中国大陸から友人と2人で日本に上陸した(その友人は王貞治氏の父)
出典:源来軒店内掲示物
すごいのは二人で来たうちの一人は喜多方ラーメンを作った人だし、もう一人は日本の野球界の礎を築いた方のお父さんという事です。この二人の渡航が失敗していたらラーメンと野球の歴史が変わったといっても過言ではありません。
店内には王貞治さんが訪れた際の写真がでかでかと飾られていたので、たぶん事実なのだと思います。
さらに驚いたのは他に類を見ないほどの元祖推しをしていたこと。
源来軒の店内には多くの喜多方ラーメン発祥に対する情報が貼ってありました。元祖をうたわないお店もあるなか、気持ち良いほどの「元祖推し」
プライドを持っていることがわかります。
一番驚いたのはバイトの募集
「元祖でバイト」
なかなかのパワーワードです。バイト募集までに元祖を使うこの姿勢は私は嫌いでは無いです。
なのに、メニューには元祖の文字も喜多方ラーメンの文字も無い。きっと古くから使っているメニュー名をそのまま残していると思われますが、ここまで元祖推しするのであればメニュー名も変えたほうが、初めて利用する人は安心するはず。
商売っ気があるのかないのかわからないのは個人的はやはり好きです。
肝心の元祖喜多方ラーメンの味は!元祖の店特有の味だった。
蘊蓄はさておき肝心な元祖喜多方ラーメンの味はどうだったのでしょうか?
これは元祖の店特有の生まれたままの味が残っているタイプの料理でした。
簡単に言ってしまうとラーメンとしてのインパクトは無いです。現在のラーメンは単純な単一の出汁からのスープから、Wスープ、そして香油をつかったものまで出てくるなど、味の深みがどんどんと増していると漫画で読みました。
それらのラーメンを食べなれている現代の人からすると源来軒は味は単調に感じてしまうと思います。
源来軒のスープは
- 豚げんこつ
- 豚雑骨
- もみじ
- 丸鶏
- キャベツの芯
- たまねぎ
- 日高昆布
などでつくられているようですが、バカ舌の私にはあまり深みがあるようなスープには感じませんでした。
しかし!
これで良いのです、元祖の店にて生まれたままの姿を守っているお店はそれだけでも価値がありますので、こういうものだと割り切って食べてみてください。
多くの情報に、お店も生まれたままの姿を頑固に守っている姿勢が記されています。元祖・発祥グルメを食べるのが好きなかたは、素早く喜多方市におもむいて元祖喜多方ラーメンを食べてみてはいかがでしょうか。