The 元祖 Boo!!

日本全国 元祖・発祥の店食べ歩きブログ

焼肉のタンにレモンを付けたのは叙々苑が発祥?タンにレモンという最強コンボを味わう

焼肉の定番メニューのひとつとなっている「タン」

このタンを焼肉で食べる際、忘れてはいけないもう一つの主役といえば「レモン」があります。

焼きあげた脂たっぷりのタンにレモン汁をつけて食べる。脂が多いタンにさっぱりとしたレモンが絶妙にアクセントを与え、もうたまりません。

このタン+レモンという食べ方を考案したとされるお店の一つが、東京を中心に多店舗展開も果たしている、高級焼肉の代名詞「叙々苑」です。

叙々苑ではタン+レモンという最強コンボの元祖・発祥の味を楽しむことが出来ます。

 

f:id:salesconsultant:20190522100020p:plain

 

まとめ

タンにレモン汁をつけて食す元祖・発祥は

 

叙々苑説を推すのであれば

 

元祖:女性客

発祥:叙々苑

 

清香園説を推すのであれば

 

元祖:清香園総本店のマダム「張貞子」氏

発祥:清香園総本店(移転済み)

 

当ブログでは、叙々苑説を推しています!

 

タン+レモンというタッグを生み出したとされているお店は二つある、「叙々苑」と「清香園」 しかし、清香園は閉店してしまっているので勝手に叙々苑で認定

 

タンとレモンという最強の組み合わせを考案したと言われているお店は、実は2つありました。

 

それがご紹介している「叙々苑」と、既に閉店してしまっている「清香園総本店」というお店です。

 

叙々苑が六本木に第一号店をオープンしたのは1976年4月なのですが、「清香園」は1952年創業、そして少なくとも、1970年にはスウェーデンの空港にてタンと出会い、その後メニュー化を進めたようですので、正確なメニュー化の時期は不明ですが、もしかしたら「清香園」のほうが古いのかもしれません。

 

タン塩+レモンの発祥にはもうひとつの説がある。1952年創業の清香園総本店説だ。同店は、石焼ビビンパを日本に持ち込んだ店としても知られたアイデア焼肉店。数年前に店を畳んでしまったが、1919年生まれのこの店のマダム、張貞子氏が焼肉における牛たんのメニュー化と、レモンとの組み合わせを提案したという。

「スウェーデンの空港で見たタンの薫製が出発点。表はザラザラ、裏はぐにゃぐにゃの分厚い皮がくせものだったが、冷凍してみたらうまくむけた。『それまで肉はタレをもみ込んで焼くものだったが、塩とレモンでさっぱり食べるようにしたら好評で、あっという間に広まった』という」(2005年7月23日付東京新聞)

 実は清香園は1960年代にスウェーデンで行われた東洋料理の品評会に参加したのをきっかけに1970年にはストックホルムにも出店。いわば日本に本拠を置く飲食店の海外展開の先駆けとも言える存在だ。なにしろ1970年と言えば、日本の外食元年と言われる年。日本にマクドナルドが上陸する前の年の話である。

出典:NEWS ポスト セブン 

 

しかし、この「清香園」は残念なことに既に閉店してしまっているため、実際に食べに行って歴史を確認するすべがありません。

(銀座の清香園総本店は閉店していますが、軽井沢に移転して営業は続けております)

 

残っているお店優先で発祥としておいたほうが「楽しい」ので、勝手に叙々苑がタン+レモンの発祥としたいと思います。

 

ちなみに、叙々苑は現在の焼肉屋では普通に見ることが出来るさまざまなサービスを始めたお店ともいわれています。

  • タン塩の提供
  • 上カルビの提供(上や特選などのランク分けの始まり)
  • 食後の無料デザート(最初はメロン、現在はアイス)
  • 食後のガムのサービス(現在はタブレット)

 

焼肉が好きな人は一度は訪れて、サービス各種を味わっておくべきお店とも言えます。

 

叙々苑でタン+レモンという組み合わせが誕生したのは女性客の要望から

生き残っているというより、勝ち残っている叙々苑ですが、お店でのタン+レモンという組み合わせが生まれたのは、女性客の要望から生まれたようです。

 

最初のタン塩焼は、塩・コショウだけで食べるメニューでした。ですが、ある女性のお客様から、「たれにつけないと熱くて食べられない」というご意見がありました。
 たれには熱いお肉を食べやすい温度に冷ます効果もあり、確かにたれ無しのタン塩ではやけどしそうになってしまいます。かといって、ロースやカルビに使うたれは、タン塩には味が合いません。するとそのお客様は「レモンが好きだから、レモンを絞って食べたい」とおっしゃったのです。
 このリクエストにお応えしたことで、レモンだれで食べるタン塩メニューが完成したのです。

 出典:叙々苑公式HP

 

タンは脂分の多い部位ですので、たしかに味付け塩コショウだけで焼き上がりのまま口に入れると、非常に熱いです。

 

この女性客の好みがたまたまレモンだったからレモン汁にて食べるようになったのは非常に面白いです。

 

仮にこの人の好きなものが「酢」だったら、もしかしたらタンには酢をつけて食べるのがスタンダードになったかもしれません。

 

元祖・発祥の味を食べ歩いていると歴史を感じることが多々あり、私たちの現在の食生活も先人の知恵の上に成り立っているのだなと痛感します。

 

叙々苑のレモンタレは、レモンの汁+レモンの輪切り

 

現在叙々苑で提供されているレモン汁を用いたタレは、基本の3つのタレのなかに既に入って提供されます。 

 

タイプとしては、レモン汁にレモンの輪切りが添えられているタイプです。

 

f:id:salesconsultant:20190522100314p:plain

 

完全に馬鹿舌なので私には味の違いを見分けることは出来ないのですが、純粋なレモンを絞った汁というよりは、味付けがしてあるか専用のレモン汁のようなものを購入してつかっているのかな?と感じました。少し独特な風味があったような気がする。

 

 

f:id:salesconsultant:20190522100350p:plain

 

他の焼肉店では輪切りだけ提供し、レモンの果肉部分を箸でつついてレモン汁を出し、そこにタンをつけて食べる。といった提供方法があります。

 

この輪切りは薄すぎるのでそのような使いかたはできませんでした。

あくまで風味付けとなっています。

 

しかし、これが発祥のお店の提供方法と思えば何故か少しだけ価値づけされるから不思議です。

 

叙々苑のタンメニューは結構高額。発祥の味を楽しむなら少しだけ覚悟が必要。

 

叙々苑のタンのメニューは5種類あります。

一番高額な「特選タン塩焼き」はなんと4,800円

一番安価な「たんざくタン塩だれ焼」でも1,900円 という高額設定です。

 

f:id:salesconsultant:20190522100155p:plain

 

流石高級焼肉というジャンルを作り出したといっても過言ではない叙々苑。強気な価格設定です。

 

しかし、私はあえて言いたい。叙々苑のタンは安定した品質を常に保っており、非常に安心感のあるお店。タンを食べに行くお店としても重宝します。

 

値段だけで驚かず、ガンガン食べてみて欲しいです。

 

もちろん、叙々苑より安くてタンの美味しいお店も有りますが、都内を中心に多店舗展開しており、そしていつ行っても美味しいタンが食べられるというのは、肉好きには非常にうれしいお店なのです。

 

叙々苑の特選タン塩焼き4,800円を発祥のレモン汁で味わう。

この叙々苑の特選タン塩焼きは、本当に不思議なメニューです。毎度驚かされるのが、「冷凍」のまま出てくること。

 

f:id:salesconsultant:20190522100232p:plain

 

良いタンって他のお店だと、「デロッ」とした回答されて舌の肉感がわかる状態で出されるのですが、この特選タン塩焼きは4,800円もするのにかたいまま提供されます。

 

冷凍のタンはそのまま焼くと、変な臭みがでるので躊躇するのですが、この特性タン塩はいつ食べても美味しい。不思議です。本当に不思議です。

 

f:id:salesconsultant:20190522100722p:plain

↑かたいままのタンをそのまま焼くと他のお店なら嫌な予感しかしない。

 

 f:id:salesconsultant:20190522100800p:plain

↑しかし、叙々苑の特選タン塩焼きはドリップらしき汁も出ず、きれいに焼ける。不思議。

 

勝手に推測すると、使用しているタンをかなり脂を多く残してカットしているので、赤身的な部分が無く臭みが出ないのだと思います。

 

f:id:salesconsultant:20190522100933p:plain

この特選タン塩焼きを檸檬につけて食べると、、、美味すぎます。

いつ行ってもこのレベルのタンが安定的に食べられるなんて叙々苑凄すぎます。

少しというかかなり値段は高いですが、一度は食べてほしいタンです。

 

 

上タン厚切塩焼き3,000円も発祥のレモン汁で食べる。

数量限定で、日によっては食べることもできないのですが、あれば必ずオーダーしたいのが、上タン厚切塩焼き。

お値段なんと、4切れで3,000円。

 

 

f:id:salesconsultant:20190522100613p:plain

 

このタンも安定的に美味しいです。特選タン塩焼きもこの厚切タン塩もきれいにあ外部の無駄な部分をカットしてタンの中央部分を残しています。

 

相当歩留悪いので値段が上がるのも仕方ないわけですが、その分余計な味が混入しないため、タンの最大のおいしさである「サクッ」とした食感と、そして脂の旨さを楽しむことが出来ます。

 

f:id:salesconsultant:20190522101020p:plain

↑厚切タンの断面。素晴らしい厚さでほれぼれする。

 

厚切タンは、結構火を入れすぎたかな?と思うぐらい焼いてしまって良いと思います。

 

 

f:id:salesconsultant:20190522101208p:plain

画像のレベルで表面を焼いても、中はレアぐらいの焼加減です。お好みあると思いますが、表面焼けたかな?ぐらいで食べてしまうと中は完全に生ですので、焼くなら表面が焦げる手前ぐらいまで焼いたほうが個人的には好きです。

これもレモン汁と一緒に食べれば・・・美味。美味しかったです。

 

一番安価なたんざくタン塩だれ焼1,900円もレモン汁で食べてみる。

 

叙々苑のメニューの中では一番安価なタンメニューたんざくタン塩だれ焼も食べてみました。

 

初めてオーダーしましたが、これはこれで美味しい。

 

f:id:salesconsultant:20190522100511p:plain

 

想像するに、特選や厚切りのタンを作る中でカットした外側の部分だと思います。一般的にタンの外側は筋が残り食感が良くありません。

そのため、高級な焼肉屋になると中の美味しい部分だけを残すため、単純にタンを輪切りにするのではなく、外側の余計な部分をカットして掃除します。

 

たぶん、このたんざくタン塩ダレ焼きはその部分だと思いますが、だからといって美味しくないかというとそんなことは無く、下手な焼肉屋の上タンより美味しい。

 

強めの塩だれで味がついているのでタンの風味という観点では劣りますが、脂の旨さは健在です。これはこれで焼肉のメニューとして非常に美味しいです。

食べ盛りの人であれば、このタンのほうがご飯がすすむとおもいます。

 

 f:id:salesconsultant:20190522110754p:plain

 ↑いっぱい焼いてゴリゴリ食べ進めるのがおすすめ。

 

特選タン塩、厚切タン塩、たんざくタン塩と3種類食べましたが、どれも元祖・発祥の称号に見合う美味しさでした。

焼肉を食べたい!となった時には、叙々苑は一回りして便利かつ美味しいお店だと思っているので、是非足を運んでレモン汁も堪能してみてください。